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唐詩詩選(二).五言律詩<その124>秦州雜詩.二十首其一

굴어당 2014. 2. 25. 10:40

 

 

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唐詩詩選().五言律詩<その124>
【題名と作者】
秦州雜詩.二十首其一秦州(しんしゅう)雜詩(ざっし)
.二十首(にじゅうしゅ)()の一(いち)
杜甫作 ;  「杜甫(とほ)(さく)
【詩文と読み】
滿目悲生事;滿目(まんもく)生事(しょうじ)を悲(かな)しみ
因人作遠遊;人(ひと)に因()って遠遊(えんゆう)を作()
遲回度隴怯;遲回(ちかい)(ろう)を度(わた)ること怯(おびえ)たり
浩蕩及關愁;浩蕩(こうとう)(かん)に及(およ)んで愁(うれ)
水落魚龍夜;水(みず)は落()つ魚龍(ぎょりゅう)の夜()
山空鳥鼠秋;山(やま)は空(むな)し鳥鼠(ちょうそ)の秋(あき)
西征問烽火;西征(せいいく)烽火(ほうか)を問()えば
心折此淹留;心(こころ)()れて此(ここ)に淹留(えんりゅう)
【大意】
目に触れるものみな悲しいことばかりなので、
縁者を頼って遠く旅することにした。
歩みは遅としてはかどらず、
隴の坂道をおびえながら渡り、
気もそぞろなまま、
関に差し掛かっては憂いにとらわれる。
夜の魚龍川には水が流れていたのが見え、
鳥鼠山(ちょうそざん)の秋はさびしげに見えた。
これから先、西の方にも戦いののろしが上っていると聞くと、
心がくじけてしばらくここに滞在することにしようと思うのだ。
【注釈】
冒頭の句が、この旅を決意するに至った杜甫の心と、
これから始まる杜甫の放浪の後半生を暗示しているかのようです。
 
詩句のひとつひとつが、この旅の険しさを表していて、
子供を伴って険しい道を歩くことの辛さ、
前途のはるかなることを嘆いて茫然と立ちすくむさまが詠われ。
そしてやっとの思いで秦州にたどり着くと、
そこは平和な楽園ではなく、周囲には戦いののろしが立ち昇って見え、
どこへ逃れても、
身の安楽を得る事のできない空しさを知ったようです。